2026/03/31 19:18
006P 9V電池はいくつかの種類がある。市場で買えるものとしては、5種ある。一次電池は、アルカリ、マンガン、リチウム。二次電池は、リチウムイオン、ニッケル水素。この中でエフェクターやギター本体に入れる電池として使わないほうがいいものは、リチウムイオンで、USBケーブルで本体に直接充電するタイプだ。アダプターを使って充電するタイプは使ってもいい。
本体で直接充電するタイプを使うとどうなるかというと、ノイズが出る可能性がある。それもかなりひどいノイズが出るケースが多い。
ほぼ確実に出るのは、ファズフェイスのようなトランジスタ回路のエフェクターだ。ザーザーひどいノイズが出やすい。アナログでオペアンプタイプのエフェクターはそこまで出ないが、製品によってはいくらか目立つノイズが出る。デジタルエフェクターは影響を受けにくいのであまり出ない可能性のほうが高い。だが、製品よっては出るかもしれない。
アクティブのギターやベース本体に使う場合でも、強いノイズが出る可能性がある。
いずれも製品によって差はあり、気にならないレベルの場合もあるかもしれないが、使わないというか、買わないほうが身のためとも言える。USBで直接充電するタイプはメリットがほぼない。
ノイズが出る原因を簡単に説明すると、直接充電タイプは、セルという電池本体が3.7Vしかない。それを昇圧することで9Vにしている。そのために内部に昇圧回路が組み込まれており、それが強いノイズの原因となる。アダプターで充電するタイプは、セルが2つあり、昇圧はしていない。だから強いノイズは出ない。
直接充電タイプは電池容量も少ない。表示をごまかしたり、嘘を言っているものが多いのだが、実際はマンガン電池とおおよそ同じくらいの容量だ。
リチウムイオン電池を使うならアダプタータイプでの充電タイプにしておいたほうがいい。しかし欠点もあり電圧が8.5Vくらいと少し低い。
いろいろと書きましたが、電池についてはもっといろいろな仕組みや理論があり、上記の内容だけでは、誤解や勘違いをしてしまう人がいるかもと心配になる点はある。なのでギターで使う上ではそこまで知る必要もないのだが、もう少し補足をしておきます。
USBケーブルで直接充電する006P 9V電池がギター関係ではノイズが出るからダメと書いたが、決して充電することがダメなわけじゃない。内部にある電圧を昇圧する回路がよくないわけだ。仮に昇圧することなく3.7Vのセルのまま使う場合は大きなノイズは出ない。ではなぜ昇圧するのかというと、USB端子を付けるから、アダプター充電タイプの9Vリチウムイオン電池のように内部にセルを2つ入れることができないからだ。
先ほども書いた通り、アダプター充電のほうは昇圧する回路はないので大きなノイズは出ない。こちらのタイプは3.7が2つなので、7.4Vではないかと疑問に思うかもしれないが、一般的にセルは3.7Vと公称しているが、実際は4.3Vくらいある。 ちなみに単三電池などの1.5Vの場合だと、リチウムイオン電池は3.7Vのセルを降圧して1.5Vにする回路が組み込まれている。なのでノイズの影響を受けやすいトランジスタラジオで使うと派手にノイズが出る。1.5VのタイプだとUSB直接もアダプター充電タイプも同じだ。降圧回路の影響を受けるような機器には使わないほうがいい。
補足をしておくと、1.5Vの電池では他に、ニッケル水素、ニッケル亜鉛、ニッカドとある。これらは昇圧も降圧もしないのでトランジスタラジオで大きなノイズが出ることはない。粗悪品とかは別だが。ニッケル亜鉛では比較的に最近、メイカーズ(出資会社は100%キーエンスらしい)という国内メーカーがUSB直接充電タイプで商品を発売した。一見、アマゾンでよく売っている単三型USB充電リチウムイオン電池と似ているが別物である。
USB直接充電タイプの9V電池は使わないほうがいいというテーマなわけだが、理論的によくない点は他にもいろいろある。エフェクターやギターでどこまで不具合となかは、さすがにわからないのだが、明確なことを改めてかくとこうなる。 (充電アダプタータイプと比較すると) アナログエフェクターではノイズが出やすい。電池容量が少ない。寿命が短い。いろいろと安定性、安全面で劣る。 さらに言うと、アマゾンで売っているもの多くが容量をごまかして見せたり嘘を言っている。理論的にUSB直接充電タイプは200~300mAhくらいで、おおよそマンガン電池くらいだ。しかし売られているものを見ると500mAhだったり1000を超えた数字のものもありほぼ詐欺だ。2セルタイプだと単純に2倍くらいの500mAhと見ていいが、こちらも盛っている商品が多い。
乾電池タイプのリチウムイオン電池で国内メーカー製は存在しない。見落としていなければたぶんだないはずだ。その理由は商品として作ること、それで商売をする上でリスクがあるからだ。品質保証が難しいのが主な理由と思われる。日本企業と違い、いくらか不良品が出ても総合的に利益が出ればいいという中華製が市場にたくさんある中、日本メーカーが商売をするのはメリットがない。そういうようなわけで信頼できる製品があると言えない。買って使うには自己責任ってところが大きい電池である。使っていて機器が壊れるってことは無いと思うが、内部に電圧制御回路、保護回路、充電制御回路、ノイズ対策、ものによってはLEDと、たくさん部品があるので普通の電池であれば起きない不具合や機器への負荷が起こるケースはあると言える。